bioshokの最新AI事情 2026年3月7日~3月13日
【要約】
今週のAI界隈では、研究開発競争だけでなく、国家戦略・安全保障・資源確保まで含めた「AIをめぐる総力戦」がいよいよ輪郭を帯びてきた1週間だった。日本では、対米協調の中で南鳥島沖のレアアース共同開発や、5年間で180兆円規模の科学技術投資目標が浮上し、AI・宇宙・核融合を含む次世代産業への本格シフトが鮮明になった。
AIはもはや単なるソフトウェアではなく、資源・電力・半導体・地政学を巻き込む国家級インフラになりつつある。
その文脈では、中東、とくにUAEのAI拠点化やデータセンター集積も、米中に次ぐ第三極として注目度を増している。
一方で米国では、Googleが国防総省の大規模業務自動化にAIエージェントを導入する計画が報じられ、AIの軍事・官僚機構への実装が一段進んだ。同時にAnthropicは、新研究組織「The Anthropic Institute」を立ち上げる一方、国防総省を提訴しており、AI企業と国家権力の緊張関係も強まっている。
安全保障の面では、AGIがもたらす不安定性をどう管理するかという議論も本格化し、ランド研究所系の分析などではリスクの類型化も進み始めた。
技術面では、Figureの全身動作ヒューマノイド、ウクライナ戦線での軍事用ヒューマノイド投入報道など、「身体を持つAI」の進歩が急速に現実味を帯びている。
さらに、培養ニューロンがDoomをプレイする実演や、ショウジョウバエ全脳モデルを仮想環境で動かす研究など、生体と計算機の境界も揺らぎつつある。
その延長線上では、AGI後にタイプ2文明級のエネルギー利用へ短期間で移行しうるのではないか、という文明スケールの議論も一部で出ている。
評価研究でも、AIが「何を測られているか」を推測して応答するような新しい問題が現れ、安全性評価そのものの難しさが改めて浮上した。加えて、AI安全性コミュニティでは、AIによる実際的な権力追求とみられる事例まで話題になり、懸念は抽象論から具体論へ移りつつある。
総じて今週は、AIが研究室の中の話から、国家戦略・戦場・産業政策・文明論へ接続された1週間だった。
AGI前夜の競争は、モデル性能だけでなく、誰が資源を押さえ、誰が制度を作り、誰が現実世界への実装を先に進めるかという局面に入っている。
【詳細】
日米両政府は13日、高市早苗首相が19日に米ワシントンで予定するトランプ米大統領との首脳会談で、南鳥島(東京都小笠原村)沖の海底で確認されたレアアース(希土類)の共同開発を確認する調整に入った。今後AGI以後急速に日本の排他的経済水域にあるレアアースやレアメタルはコスト的に採掘できるようになる可能性が高く、中国とのAGI以後の急速な産業の爆発競争圧力の前哨戦かもしれない。
https://x.com/i/status/2032596479639175468
政府は2026?30年度の科学技術関連の国の投資を60兆円に倍増する方針だ。5年間の官民の投資目標を総額180兆円に引き上げる。人工知能(AI)や宇宙、核融合など先端分野の研究開発に資金を振り向け、日本の競争力向上につなげる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA152MP0V10C26A2000000/
史上初の軍事用ヒューマノイドの戦場投入。今年2月、アメリカのファウンデーション社製のヒューマノイドロボット「ファントムMK-1」2台がウクライナの最前線の偵察および支援任務用に配備された。
https://x.com/i/status/2032323169928036865
今後UAEは米中に次ぐ第三のAI大国になる可能性があり、AGIや超知能開発後はそのUAEや中東へのデータセンターへの攻撃は今後激増する可能性がある。何故なら核よりも戦略的な兵器になる可能性が高いため。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC12CHH0S6A310C2000000/?n_cid=dsapp_share_ios
ランド研究所のハル・ブランズ氏は、AGI関連の不安定性を6つのタイプに分類。
https://geopoliticsagi.substack.com/p/seeking-stability-in-the-age-of-agi
Anthropicは新組織「The Anthropic Institute」の立ち上げを発表。目的は、より強力なAIが社会にもたらす大きな課題を調べ、その知見を外部の研究者や一般社会にも共有すること。
https://x.com/i/status/2031674087374815577
国防高官によると、アルファベット傘下のGoogleは、国防総省の300万人の従業員に人工知能エージェントを導入し、日常業務を自動化する予定だという。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-03-10/google-to-provide-pentagon-with-ai-agents-for-unclassified-work
柔軟に両腕/脇/肩/首使って全身動作でリビングを片付けられるFigureヒューマノイドのリモート操作ではないend2endのNNデモ。恐らく世界初。
https://x.com/i/status/2031039203262501252
Anthropicは月曜日、同社が「サプライチェーンリスク」に指定されたことは憲法修正第一条に定められた同社の権利を侵害し、政府の権限を超えているとして国防総省を提訴した。
https://www.axios.com/2026/03/09/anthropic-sues-pentagon-supply-chain-risk-label
人間の培養ニューロンがDoomをプレイ。2022年のDishBrainではPongだったのが、2026年のCortical LabsのCL1では培養ニューロンを3D FPSの閉ループ環境に接続する実演まで来ている。
https://x.com/i/status/2030867116723945872
初めてある種「ハエをアップロード」した成果が発表された。仮想環境で歩き毛繕いし餌を食べている。
https://x.com/i/status/2030839744062730346
AGI登場からわずか5年で太陽エネルギーをすべて活用する「タイプ2文明」へ飛躍する可能性。
https://x.com/i/status/2030191671280029834
AIがベンチマーク中何のベンチマークされてるか自体を推測して答える初めての事例。
https://x.com/i/status/2029999833717838016
AI安全性コミュニティでAIによる初の実際的な権力追求事例。
https://x.com/i/status/2030149669830140023
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